弁護士 横井　浩　

　2007年５月１１日から１３日まで，韓国はソウルへ２泊３日の事務所旅行に行きました。

　金曜の午後に一同セントレアを発ち，２時間弱で仁川空港へ。そこからバスで１時間ほど揺られてソウル市内のホテルにたどり着きました。私は初めて韓国に行ったこともあり，バスの中ではずっと窓の外を眺めていました。夕方の流れる景色を見ながら，家屋や車・トラック等の形も日本と大して変わらないなとか，道路は右側通行なんだなとか，ヒュンダイの車が非常に多いなとか，とりとめもないことを色々と考えていました。空港周辺は田舎道だったのが，高速道路を走るうち次第に都会の景色に変わりゆき，ハングル語の看板が沢山目に入るようになってきて，今異国にいるのだという実感が湧いてきました（遅すぎ？）。

　ホテルにチェックインした後，皆で夕食に出かけました。旅行好きの事務員さんがサンゲタンのおいしい店をチェックしており，舌鼓を打ちました。ご存じのとおり，韓国は料理に従として付いてくるキムチやら野菜類が多く，たいへんボリュームのあるものでした。皆で写真を撮ったりして，満腹で店を後にしました。

　その後は移動の疲れもあってか，皆いったんホテルに戻って解散し，飲みに行く者，アウトレットモールへ向かう者，コンビニに行って必要品を買ってホテルに戻る者など様々でした。私は，日韓弁護士協議会の例会に日本側副会長として出席中の所長とホテル最上階のバーへお伴したところ（大変景観のよいムードのあるバーでしたが，こちらは男性２人組（泣）。），たまたまその例会に出席していた所長の顔見知りの女性弁護士が２人で飲んでおられ，相席させていただく形で韓国の最初の夜は更けてゆきました。

　お近くの韓国だけに所員の中には何度も来ている者もおり，そのため行きたい所がそれぞれバラバラだったので，自由行動にしようということになりました。

　韓国での法律の勉強会に参加する殊勝な者，ショッピングやエステに行く者，冬のソナタのＤＶＤまで全巻揃えるなど韓流ドラマをこよなく愛し，冬ソナゆかりの場所を巡るという一日ツアーに参加する者，冬ソナを見たこともないのに一緒にそのツアーに付き合わされ，「ここが番組の中で○○が○○した場所ですよ。」などと，まったくわけの分からない解説をいっぱいされて一日過ごした者など様々でした。ちなみに，私はソウル市内の一日観光ツアーに参加し，一日かけて清渓川，青瓦台，景福宮，国立民族博物館，曹渓寺，紫水晶工場，昼食（石焼ビビンバ），南大門市場，昌徳宮，仁寺洞などを見て回りました。他にもツアーに参加していた日本人の方々がおり，たまたまなのかも知れませんが皆女性ばかりで，男性はあまりこういうものには参加しないのかなと思いました。どれも初めて見るもので印象的だったのですが，一番印象に残っているのは南大門で，どうして日本人だと分かるのか知りませんが，幾度となく日本語で「お兄さん，時計いらない？」とか「ブランド物，あるよ。」と声を掛けられました。その際必ず，「完璧な偽物だよ。」という言葉も付け足されるので笑ってしまいました。

　夜はこれまた事務員さんがチェックしてあった焼肉屋に行って舌鼓を打ち，韓国ということで真露を飲みました。肉ばかりでなくやはりキムチを始めとした野菜もどっと出てきて健康的？でした。満腹になり満足して，夜でも人通りが多くにぎわう夜道を歩いてホテルに帰りました。

　それから全員でホテルのバーへ行き，事務所の宴会とあいなりました。その後はお開きとなり，部屋に帰る者，カジノに出かける者，コンビニに行く者と様々でした。私は１人ふらふらっと明洞へ出かけ，ハングル語の表示が分からない中をさまよい，英語で「ＢＡＲ」と書いてある看板を見つけ，恐る恐るそのビルのエレベーターを上がって扉を開け，「ジャパニーズ，ＯＫ？」などと聞いてＯＫされ，そこで飲んでいました。カウンターに座り，片言の英語でバーテンさんや居合わせたお客さんと話し込んで閉店時間になり，せっかくだいぶ仲良くなれた（気がする）のに寂しいなと思いつつ，今度はもっと英語を勉強して来るねと約束して店を後にし，またふらふらっとホテルに戻って行ったのでした。

　朝食は皆で明洞にお粥を食べに行ったそうです（…私は二日酔いで行けませんでした。）。午前中は，皆思い思いにソウルタワーに行ったりお買い物に行ったそうです（…私は二日酔いで…。）。昼前にようやく復活して，デバートでおみやげのキムチを買ったりしてから，明洞に行って昼食に餃子を食べ，実弾射撃場に行って拳銃を撃ったり，明洞の町歩きをしました。その際，前日行ったバーの場所も確認してきたので，次回ソウルへ行く時には，またぜひこの店を訪れたいと思います。

　夕方に一同合流し，バスで仁川空港に向かい，空港内のショップを見て回ったりしながら，行きと同じような時間をかけてセントレアに着き，そこから各自帰宅しました。私は夜の１１時ころに家に着きましたが，１２時前になった人もいたようです。

　大変密度の濃い，よい旅でした。本当にお疲れ様でした。